ブランドに、こだわる消費者 brand-loyal customers 2003 12 2
いつも、硬いテーマばかりですので、
たまには、身近な話を、ひとつ取り上げます。
外国人から見れば、日本人は、「ブランドに、こだわる消費者」と見えるようで、
日本人を「ブランドだらけの格好をしている」と見ています。
そういうわけで、東京の一部地域には、
外国の高級ブランド店が、多く出店してきています。
なぜ、ブランドに、こだわり、ブランドだらけの格好をしているか。
心理学の本を読むと、
まだ、自分というものが確立していなく、
そのため、評価が確立したものを身につけることにより、
評価が定まっていない不安定な自分に対して、安心感を与えているとあります。
そういう訳ならば、自己確立ができていない若者が、
ブランド品を好む傾向が説明できます。
同じ理屈で、評価が定まっている大企業を、就職先として選ぶということになります。
こういう選択は、一概に、間違いとは言えません。
高度成長時代や安定成長時代は、この選択は、ベターな選択と言えるでしょう。
しかし、今は、乱世の時代です。
「企業戦国時代」の今です。
こういう時代は、下剋上もありますので、
格式の高い「ブランド大名」が滅びて、
農民が大名となる「豊臣秀吉の時代」と言えるでしょう。
ですから、どの企業が、「豊臣秀吉」なのか、
どの企業が、「豊臣秀吉」によって滅ぼされる企業なのか、
よく見極める必要があります。
今後は、「豊臣秀吉」によって滅ぼされる企業が、たくさん発生すると思います。
混沌としている現代では、
現代社会に対して、いろいろな見方がありますが、
要するに、また、「豊臣秀吉の時代」が来たと考えれば、
今という時代が、よくわかるでしょう。